ビルメンの点検する設備「スピンドル,コマ」
こんにちは!ビルメンちゃんよ!
今回はビルメンが必ず修理、交換することになる,蛇口の「スピンドル,コマ」について書いていくわ!
商業ビルなんかだと蛇口の数がかなり多いから、頻繁に交換・修理することになる部品ね!
これが蛇口やハンドルの断面図よ!(左側が空いてるのはご愛嬌)
①蛇口の断面図
②蛇口が閉まった状態
これは水が止まっている状態ね。ハンドルが閉まる事でスピンドルも締まり、
全体的に弁座方向へ動く。コマが弁座に押し当てられることで水の流路が閉鎖されて、
水が止まるということね。コマの先端はゴムになっているから水が漏れずに止まるのよ。
③蛇口が開いた状態
これは蛇口が開いた状態よ。
ハンドルを緩めるとスピンドルも緩み、全体的に上方向へ動く。
そうするとコマも弁座から離れ、水の流路ができる。ゆえに水、流れる!!ということね。
いろんな形の蛇口やハンドルがあるけど基本的に似たような構造よ。
初見の蛇口でも、構造が想像できるから対応しやすいわ。
蛇口から水が止まらない原因
飲食店から「水が止まらないからなんとかしてくれ」という電話がかかってくることが多いわ。
止まらない理由はほぼ「スピンドルorコマの劣化」よ。劣化したら新しいのに変えちゃうのが一番簡単ね。特別製でもない限り高価なものでもないからぱぱっと交換して復旧するのがスマートよ。
①スピンドルの劣化
スピンドルはねじ切られていて、ハンドルを介して回転させることで締めと緩みをコントロールしているわ。
何百回、何千回と回転させるとねじ切り部が劣化してネジ山がなくなっちゃうのよね。
ネジ山がなくなるといくら締めても閉まり切らず、コマが便座に密着されなくなって、水が蛇口から流れっぱなしになるわ。
②コマの劣化
コマの先端はゴムになっていて、弁座にググッと密着する事で水を漏らさず流路を断っているの。これも経年劣化する部分で、だんだんゴムが薄くなったり硬くなったりするのよ。
そうなると弁座と密着しなくなって、水が流れっぱなしになっちゃうわ。
③蛇口本体の劣化
スピンドルと蛇口本体はネジ部で繋がってるわけだけど、スピンドルのねじ山が劣化するように、蛇口本体のネジ山も劣化して潰れていくわ。
スピンドルが悪くなったらスピンドルを交換すれば良いだけの話だけど、本体がダメになったら本体ごと変えないといけないから結構面倒ね。
たかがスピンドル、されどスピンドル
ただ交換するだけなら誰でもできるわ。ただし、交換しても水が流れっぱなしの場合、蛇口周りの構造を理解していないと、問題解決まで至るのが難しいわ。
ビルには巨大な設備から、爪の先ぐらいの大きさの部品まで数多くのものが存在しているわ。全てを把握するのは難しいけど、頻繁に目にする物の構造くらいは頭に入れたいわね。
ビルメンちゃん、精進します!さて、今回はこんなもんよ!!