ビルメンちゃんのこんなもんブログ

現役ビルメンによるビルメンの仕事、資格、転職などに関するブログだよ!

現役ビルメンの点検する設備② 給水設備(受水槽、高架水槽など)

こんにちは!ビルメンちゃんよ!

蛇口を捻ったら水が出てくるのはなぜかしら?無から生まれてるわけじゃないのよ。

公共の水道から水を引き、それをビルに供給しているの。

今回はどのビルにもある給水設備の種類について書いちゃうわ!

 

 

水の種類

上水

これは塩素で消毒された綺麗な水よ。さまざまな基準をクリアして上水用の配管を通ってビルから各蛇口へ届けられるわ。シンクの水やトイレの手洗い水など、飲んだりしても大丈夫な水ね。

中水

これは飲むことはできないけど人体に影響がない水よ。トイレの流し水や植栽への散水用の水ね。一応塩素は入ってるけど上水より汚いし臭いわ。大きな声じゃ言えないけど埋設されてる中水受水槽は引くほど汚いわよ。羽虫も…

 

上水・中水ともに給水方式は下記の4種類が代表的ね。それぞれメリット・デメリットがあって、どれを採用するかはビルの規模や種類によって変わるの。

 

給水方式4種

直結給水方式

公共の水道の圧力をそのまま利用して給水する方式よ。基本的に3階までの建物で採用されるみたいね。ビルメンちゃんは見たことないわ。アパートに多いのかしら?

メリット:ポンプなどの設備が必要ないので、イニシャルコスト・ランニングコストが低い

デメリット:災害時に断水した際、水が即刻使用不可能になる。

 

直結増圧方式

水道の圧力に増圧ポンプの圧力を足して給水する方式よ。高階層の建物や一気に水道を使用する時など、給水圧力が減少しやすい建物で採用されるわ。都会のビルはこの方式が増えてるらしいわね。

メリット:水槽が必要ないので点検やメンテなどのランニングコストが少なくて済む。規模の大きなビルにも利用できる。

デメリット:直結給水と同じく災害時に水が使用不可能になる。

 

受水槽方式

ビル内に大きな受水槽を設置し、そこに水を大量に溜めて加圧ポンプで各階へ給水する方式よ。水槽はFRPという材質でできたものや、地下に埋設してあるものなどがあるわ。

メリット:災害が起きても水槽の水がなくなるまで安心

デメリット:水槽を設置するイニシャルコスト、メンテするランニングコストがかかる

 

高架水槽方式

受水槽+屋上にも水槽(高加水槽と呼ぶわ)を設置して受水槽から高加水槽へ水を揚げ、重力で各階へ給水する方式よ。

メリット:重力で給水するのでポンプへの負担が減る(電気代が安い)。揚水ポンプが故障しても高加水槽の水がなくなるまで安心

デメリット:減圧弁や副受水槽が必要になるケースがあり、イニシャルコストが一番高いわ。

 

 

受水槽がFRPだったり埋設してあったり、各階へ給水する前に塩素を添加するパターンがあったりで給水設備も一筋縄じゃ行かないわ。法律に絡んで水の水質を点検したり半年に一回は水槽の点検をする必要があるわ。

色々書くことはあるけれど、細かく書くとキリがないから今回はこんなもんよ!

 

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